電気通信主任技術者試験
最短合格

電気通信主任技術者試験の参考書や勉強方法

約3ヶ月の勉強で合格した経験から、最短で合格した勉強法を紹介します

電気通信技術者試験 平成27年度第2回合格

試験の概要

まず、電気通信主任技術者試験ですが、
電気通信事業法第48条の規定により行われる国家試験で、この試験によって得られる資格者証の種類及びこの資格者証を有する者は、電気通信事業の用に供する伝送交換設備及びこれに付属する電気通信設備の工事、維持及び運用を監督することができるようになります。
試験は、年2回、7月と1月に実施されています。
年2回実施されていますので、もし初受験で不合格になったとしても、同じ年にもう1回受験でき、短期間で試験合格・資格取得することができます。もちろん、科目合格(3年以内)の制度もあります。

試験の特徴

ここからは、試験の最短合格に関する内容に入っていきます。
まずは、試験の特徴を押さえていきたいと思います。

  1. 1つ目は、課目と試験時間です。
    課目は「法規」「伝送交換設備及び設備管理」「専門能力」「電気通信システム」の4課目なのは普通です。
    ただ、試験時間が「法規」「伝送交換設備及び設備管理」をまとめて午前中2時間、「専門能力」「電気通信システム」を午後3時間で実施されるという点です。午前と午後の試験の間には休憩がありますが、試験時間中は休憩がないため、2時間と3時間、休憩なしで取り組まないといけないという点を理解しておいた方がいいです。
  2. 2つ目は、専門能力の課目の選択です。
    専門能力は、伝送、無線、交換、データ通信、通信電力の5種類から1つを選択する形式です。
    自分の得意分野がはっきり決まっている人は問題ないですが、どれもそこそこの場合は、ざっと過去問を見てから決めた方がいいと思います。
    私は、有線通信系なので、伝送、交換、データ通信のどれにしようか考えた結果、後で説明しますが過去問が揃っているデータ通信を選びました。
  3. 3つ目は、試験勉強のためのテキストの種類が少ないという点ではないかと思います。
    購入はAmazonなどネットでできますが、比較的大きな書店に行っても全種類が置いてあることはほぼなく、テキストの内容を十分確認できません。
    特に、短期合格では時間が限られているため、必要最低限のテキストを選択するかが非常に重要だと思っています。
    私は、東京駅の八重洲ブックセンター本店に行って、内容を確かめた上で使用するテキストを決定しました。
    これについては、後で詳しく紹介していきたいと思います。。

おすすめ参考書

参考書ですが、ネットを調べると色々と出てきます。
一番堅いのは、これなら受かるシリーズ4冊を丁寧に勉強するパターンではないかと思います。

しかし、約3カ月の勉強で短期合格を目指すには、4冊は結構きついです。
私が選んだテキストは、

です。


この1冊と過去問演習の組み合わせで、本番試験に臨むことにしました。
電気通信教科書は、とても良くまとまっていると思います。 ただ内容が「伝送交換設備及び設備管理」と「法規」で、「電気通信システム」と「専門能力」は含まれていません。
このため、「電気通信システム」と「専門能力」は、過去問で対応していくことにしました。
とりあえず、この2課目だけは「これなら受かる」シリーズを購入してもいいと思います。

過去問題集

過去問は、試験機関から公開されているため、それを利用すれば無料ですが、解説がないため効率がよくありません。
そのため、日本理工出版会の全問題解答集共通編と専門編を使いました。

■16~17年版 電気通信主任技術者試験全問題解答集1共通編: 伝送交換主任技術者・線路主任技術者

■電気通信主任技術者試験 全問題解答集〈2〉専門編〈16~17年版〉

日本理工出版会の全問題解答集は、解説も丁寧にされており、内容的には満足でした。

あと、これは購入するから、置いてある書店で実際に内容を見ないとわからないのですが、直近の回は収録されていません。また、課目により、収録回が違っています。
共通編には、設備と法規は過去5年分が収録されていますが、通信システムは4年分です。
専門編は、過去3年分ですが、交換は過去2年分、収録回も第1回までとなっています。
出版が2年毎のようので、そのタイミングの関係で仕方ないのだとは思いますが、受験する直近数回分試験問題と解説が掲載されていないということです。

私の場合は、平成29年度(18年度)第2回を受験しましたが、その時点での最新版(16~17年版)では平成27年度(16年度)第2回までしか収録されておらず、平成28年度(17年度)の2回分と、平成29年度(18年度)第1回がないという状況でした。

過去問中心で準備を進める戦略で、直近の過去問がないのは致命的です。 試験機関から公開されている問題を使うことも考えましたが、解説がなく、自分で類似問題を探すにしても時間がかかり効率的ではありません。

色々と調べた結果、私は、全過去問解説に掲載されていない回については、「過去問解説.com」で購入することにしまいした。 このサイトは、有料ですが過去問の解説がついているのがいい所です。 有料ですが、1回の1課目毎に購入でき、料金も1課目で150円(当時)で、1回4課目を購入しても600円です。 私は、平成29年第1回、平成28年第1回と第2回の3回分を購入しました。 専門能力は、データ通信しかありませんので、データ通信以外を選択する方は注意が必要です。 電気通信主任技術者 過去問解説.com https://denkitsushin.com/  平成29年度第1回 電気通信システム、法規、設備、データ通信  平成28年度第2回 電気通信システム、法規、設備、データ通信  平成28年度第1回 電気通信システム、法規、設備、データ通信

勉強方法

まず最初に、電気通信教科書を一通り読み通して、どこに何が書いてあるかを把握していきました。内容は、過去問演習の中で記憶していくことにしました。 過去問は、日本理工出版会と過去問解説.comで、過去6年+直近1回分を確保しましたので、これらを通勤時間も使って、3回やりました。 ただ、時間がないので、2回目は、1回目に間違った問題だけを、3回目は2回目でも間違った問題だけををやり直しました。 さらに、試験前に総仕上げとして、直近2回分の過去問を一通りやり直ししました。 法規は、暗記が必要となるため、都度、電気通信教科書で確認して出題箇所(問題で空欄にされた箇所)をマーキングしていきました。 こうすることで、後で、必要な個所を中心に復習、暗記していきました。

試験当日

電気通信主任技術者試験は、9:45集合、10:00開始と、他の試験より開始が遅いので、比較的朝は楽です。 集合時間の9:45から、注意事項などの説明が始まりますので、トイレ等はその前に行っておく必要がありますので、私は、9:00に会場に着くようにしました。 昼食は、午前と午後の間の13:00~14:05の間になります。食堂は利用できませんので、お弁当持参かコンビニで軽食を買って行きました。 会場でテキストを見直す時間は、余りありませんが、勉強で使った電気通信教科書と過去問を持参しました。 試験時間が、午前2時間、午後3時間と長いため、結構な数の人が途中退出されますが、短期合格では、1問の正誤が、合否を別けることになりますので、途中退出せずに最後まで見直すことをしました。

自己採点と合否

試験の翌週の水曜日に解答が公開されます。 各科目100点満点中、60点以上で合格になります。 私の場合は、なんとか合格できました。 電気通信システム 90点 設備及び設備管理 83点 法規 84点 専門能力 データ通信 76点

最後に

これから電気通信主任技術者試験を受験しようと考えられている方の参考になればと思います。 一人ひとり、違いはあると思いますので、自分に合った方法を探す参考になればと思います。 本ページに記載の情報は作成時点のものですので、最新情報はご自身でご確認お願いします。 電気通信国家試験センターのホーム https://www.shiken.dekyo.or.jp/chief/statistics/index.html

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